私の人生で旅はとても大きな意味を占めます。
人生を旅に例えることはよくありますが、私の場合はその人生の中でも大きな部分を占めているのです。
今回はそのなかでも18きっぷの旅についてお話しようと思います。
18きっぷの旅
18きっぷの旅は私のお気に入り。
18きっぷは在来線に乗り降り自由の一日乗車券が5回セットになったものです
なぜかみんな18きっぷの旅を敬遠しますが、実際にはこんなに楽しい旅はありません。
時間を買うという贅沢、空間を感じる高揚感、線路が続いている希望・・・どれをとってもなぜみんな熱狂しないのか不思議でなりません。
18きっぷデビューは私は遅く今から10年ほど前でした。
鹿児島の実家に帰った時に大阪まで18きっぷを使ったのです。
18きっぷ界隈では常識ですが、鹿児島の県境越えが実はとても大変です。
18きっぷの世界では鹿児島、宮崎は陸の孤島なのです。
鹿児島から北上するときに18きっぷを使おうと思うと、熊本ルートと宮崎ルートがあります。
10年前は熊本ルートの肥薩線で抜けることができました。
鹿児島市から霧島に向かい、人吉に出ます。
緑の中をぬけていき、スイッチバックがあったり駅ひとつひとつが特徴があったりと、とても楽しいルートでした。
人吉で入った駅の近くの食堂がとてもおいしくて楽しかった思い出があります。
しかし、このルートは熊本地震で断たれてしましました。
熊本ルートは現在、途中を第三セクターの肥薩おれんじ鉄道を使うしかなくなりました。
肥薩おれんじ鉄道はJRの18きっぷは使えず、別途お得な切符を買わなければなりません。
完璧を求める私としてはちょっと引っかかる点です。
では宮崎ルートはどうでしょうか?
宮崎ルートは鹿児島からの県境越えは難しくはありません。日豊本線を使ってスムーズに宮崎を北上することができます。
ところがここで大きな問題が出てきます。
宮崎ルートは宮崎ー大分の県境越えが大変なのです。
時刻表を見ると朝早くと夕方にしか電車が走っていないのです。
これでは18きっぷの旅を続けるのが難しくなります。
もちろん時間をかければできないことはないのですが、時間に縛られる現代人としてはなかなかそれに付き合うわけにいかないというのが現実です。
現実的に18きっぷを使うとしたら鹿児島県の県境越えは肥薩おれんじ鉄道を使うことになるでしょう。
肥薩オレンジ鉄道
肥薩オレンジ鉄道は鹿児島県の薩摩川内から熊本県の八代を結ぶ第三セクターの鉄道です。
1~2両のかわいい電車がトコトコ走るというイメージです。
電車もいろいろあって、豪華食堂車を走らすこともあるようです。
一般的な電車は普通のものですが、中にはくまモン電車があって車中がくまモンだらけになっています。
こんなかわいい電車に乗れるなんで素敵だと思いませんか?
私はそんなにキャラクターが好きなわけではありませんが、それでもにっこりしてしまいます。
くまモンは立体的になってもなかなかの愛嬌があります。
18きっぷは使えません
肥薩オレンジ鉄道はJRではないので18きっぷでは乗ることができません。
別に切符を買わなければなりませんが、18きっぷと連動したお得な1日乗り降り自由のフリー切符があります。
肥薩オレンジ鉄道は思ったより距離があります。
のんびりトコトコ走るので風景はとても見やすいです。
混んでいるわけでもないので座っているとうとうとしていると・・・ふと目を覚ますと東シナ海が美しく広がっているのです。
この海が雄大でとてもきれいなのです。
水俣の先に行くともっと海のまじかを走ります。
なかなかの迫力がある風景がずっとずっと続きます(最終的には飽きるくらい)
そうしてやっと八代駅につき、JRに乗ることができるわけです。
時間と金額は?
私が実際にこのルートを使ったのは2年前でした。
鹿児島中央駅を9時半ごろ出て、14時ごろ八代についています。
およそ4時間半ほどかかっているようです。
金額は18きっぷと肥薩オレンジ鉄道のフリー切符(2100円)
一見、ハードルが高そうに見えますが、やはり鹿児島本線のレールを走るだけあって、最短ルートだと思います。
以前、肥薩線で人吉周りで行ったときは熊本駅に着いたときはもう夕方でしたから。
いろいろな電車にも乗れて、風景も見られて、のんびりできるこの路線。
超おすすめです。
ちなみに肥薩オレンジ鉄道の路線沿いの海は夕陽がとんでもなくきれいです。
時間が合えば夕陽が沈む風景もぜひ見てほしいところです。